美術の裏面 贋作 

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美術の裏面 贋作

週刊ダイヤモンド 2017/4/1号の特集は美術の裏側であった。

「浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」は石川五右衛門の辞世の歌といわれているが、 その「盗人」という所に「贋作」という言葉をいれてもそのまま当てはまる。 うそは泥棒の始まりなどとはよくいったものである。

贋(がん)はにせものという意味だが 本来かり(マガン、カリガネ、ヒシクイ)などが編隊を作り、大きな物にみせかけて敵から身を守る いう騙しから由来した字で、下に貝というお金にまつわる字があるので、金儲けを企むことが多い ということだろう。日本画に雁の絵が多いのもなにか因縁めいている。

殺風景な空に簡単にアクセントを作れるので月や雁はよく描かれている。 歌川広重 名所江戸百景 よし原日本堤 などがそうだ。

最近人気の「開運 なんでも鑑定団」など見ていると贋作を高くかわされている人が 多く出て来る。ほんのたまにその逆がある所が人が骨董にはまる所以でもあろうが 人というものは滑稽なものだとつくづく思う。

有名な寺院などを拝観していると これはイミテーション(模造品)であると前置きして展示してある場合もある。重要文化財の劣化を防ぐ為 本物は別な所に保存しているのだ。

美術品は鑑賞以外にも色々奥深いエピソートがあるので興味深い。

週刊ダイヤモンド 2017/4/1号

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